ロゴを選ぶ過程は、自分たちが何を大切にしたいかを言葉にする時間でもありました。TASUMIRAでは、複数の方向を比較し、鳥と勾玉の発想を組み合わせたF3「双鳥の循環」を最終案に選びました。

最終採用ロゴF3。回転対称に配置した二羽の鳥とTASUMIRAの文字
最終採用したF3「双鳥の循環」。深い青を基本色にしています。

形を考える前に、伝えたいことを整理する

TASUMIRAが目指すのは、小さな事業の価値を、必要としている人へ届けることです。SNSや記事、Webサイトを通じた発信に加え、「Give」を軸に、人・動物・環境のつながりを大切にしています。

ロゴの検討では、シンプルな文字、対話を表す吹き出し、循環を表す円など、異なる意味を持つ案を比べました。同じ配色で形を比較すると、「色が好き」と「形が好き」を分けて考えやすくなります。

家紋・象形表現から、鳥と勾玉へ

次の手がかりにしたのは、家紋のまとまりと、歴史的な道具や人物を線画にした参考画像でした。実在の家紋を写すのではなく、器・巻物・鳥・勾玉などの発想から独自の形を検討しました。

その中から選んだ方向は、「翔ける鳥」「三つの芽」「伝播の勾玉」の三つ。さらに、鳥と勾玉を組み合わせることに絞り、翼の余白に曲線を入れる案、鳥を輪で包む案、二羽で循環をつくる案へ展開しました。

鳥と勾玉を融合したF1からF4までの四つの候補
最後に比較した4案。左下のF3を採用しました。画像を開くと拡大できます。

F3は、二羽を回転対称に配置した形です。制作時には「対話を重ね、価値を次へ届ける」という意味を添えました。これは今回のデザインに込めた意味であり、古代の記号や特定の家系に由来するという説明ではありません。

大きく見て終わらず、小さくして確かめる

ロゴはWebサイトのヘッダーだけでなく、SNSのプロフィール画像などにも使います。候補を32px・24pxで並べ、細い線や小さな余白が残るかを確認しました。白抜きと単色の表示も比較しています。

最終案では、深い青・白・黒の横組みとアイコンを用意しました。文字はSVGのパスに変換し、閲覧する環境のフォントに左右されにくいデータにまとめています。

自分の事業で試すなら、この3つから

  1. 伝えたい印象を三つ書く。「相談しやすい」「端正」「前向き」など、見た目を評価する言葉を先に用意します。
  2. 同じ条件で候補を比べる。背景色・表示サイズ・社名の位置を揃えると、形の違いに集中できます。
  3. 使う場所で確かめる。サイトのヘッダーやSNSアイコンに置き、読めるか、見分けられるかを確認します。
今回の学び

案を増やすだけでなく、気になる方向を選び、その理由を手がかりに形を整理すると、判断を進めやすくなりました。

ロゴの採用と、商標・類似図形の確認は別の工程です。今回の制作記録には、商標・類似図形の調査結果は含まれていません。

AIで試していることと、これから一緒につくりたいことを紹介しています。

TASUMIRAの取り組みを見る ↗

読みもの・実践ノート一覧へ戻る